Claude Codeは、ターミナルで動くAIのコーディングツールです。エディタの補完と違って、コードを読むだけでなく、ファイルを書き換え、コマンドを実行し、Gitを操作します。私はこのサイトを実際にこれで作っていて、コミット170本のうち71本が共作です。何ができて、何を任せないかを、実際の使い方から書きます。インストールの手順、Windowsで先に確かめること、任せる範囲の決め方まで順に並べます。
Claude Codeとは?エディタの補完と何が違うのか
公式の説明では、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するツールとされています。ターミナルのほか、VS CodeやJetBrainsの拡張、デスクトップアプリ、ブラウザでも動きます。どこから使っても同じ仕組みが動くので、リポジトリに置いた設定はそのまま効きます。
エディタの補完との一番の違いは、作業の単位です。補完は書いている行を助けますが、Claude Codeには「この不具合を直して」「テストを書いて動かして」のように作業ごと渡します。調べる、直す、動かす、確かめるまでを続けて行います。
もう一つの違いは、手を動かすところまで含むことです。提案を受け取って自分で貼り付けるのではなく、ファイルの書き換えもコマンドの実行もツール側が行います。だから、任せる範囲をこちらで決める必要が出てきます(後述)。
使うにはClaudeの有料プラン、またはConsoleのアカウントが要ります。条件は変わるので、公式のドキュメントで確認してください。
始め方。インストールから最初の指示を出すまで
Windowsで使うなら、一つだけ先に確かめることがあります。公式では、WindowsにGit for Windowsを入れておくことが推奨されています。入っていればBashが使え、入っていない場合はPowerShellが使われます。
どちらが使われるかで、コマンドの書き方が変わります。同じ「ファイルを探す」でも書式が違うので、うまく動かないときは、まずどちらのシェルで動いているかを疑うと早いです。私はWindowsで使っていて、ここで何度か時間を使いました。
01 インストールコマンドを実行する
macOS・Linux・WSLなら
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash、Windowsのターミナル(PowerShell)ならirm https://claude.ai/install.ps1 | iexを実行します。Homebrewやwingetからも入ります。02 claude --version で確認する
新しいターミナルを開いて
claude --versionを実行します。番号が出れば成功です。「コマンドが見つからない」と言われたら、インストール先がPATHに入っていません。03 プロジェクトのフォルダで起動する
作業したいフォルダへ移動して
claudeと打ちます。初回はログインを求められます。04 読ませるだけの指示から試す
いきなり大きな作業を渡さず、「このファイルが何をしているか説明して」から始めます。⚠️ 読ませるだけなら壊れません。最初の数回は、書き換えを伴わない指示だけにしておくと安全です。
一人で運営して、何を任せて何を任せなかったか
このサイトでは、コードの変更、検査スクリプトの実行、コミットとプッシュ、公開後の確認までを通して頼んでいます。一方で、何を作るか・何を載せるかは私が決めます。文章の題材や公開の可否を渡したことはありません。
向いていたのは、範囲がはっきりしていて、正解を機械で確かめられる作業でした。型チェック、リンク切れの洗い出し、同じ直しを複数ファイルへ当てる、といったものです。
逆に向かないのは、正解が私の頭の中にしかない作業です。どの機能を捨てるか、どの言い回しを選ぶかは、渡しても決まりません。作る前の整理については個人でアプリを作るには?企画から公開までの七段階と止まる場所にまとめています。
| 作業 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ直しを複数ファイルへ当てる | 向く | 正解が一つに決まり、型チェックで確かめられる |
| リンク切れや設定の食い違いを洗い出す | 向く | 人が全ページを見て回るより速く、見落としが無い |
| 調べものと、その裏取り | 向く | 一次資料まで当たらせて、出どころを書かせられる |
| どの機能を捨てるか | 向かない | 正解が外に無い。判断の材料は増えても決まらない |
| 何を書くか、どの言い回しにするか | 向かない | 本人の言葉である必要がある |
| 公開するかどうか | 向かない | 取り消せない。人が押す作業として残す |
表は左右にスクロールできます。
決まりはCLAUDE.mdに置く。MCP・スキル・フック
はじめは「ここはこうして」と毎回伝えていました。すぐに破綻します。同じ説明を繰り返すうえ、伝え忘れると静かに違う形で書かれるからです。
Claude Codeは、プロジェクトのCLAUDE.mdをセッションの最初に読みます。他のツール向けのAGENTS.mdがある場合も読めます。守ってほしいことはここへ書くのが正解でした。
このサイトのドキュメントには、「これをやると壊れる」という注意書きが55個 あります。どれも一度実際に壊した記録です。触る前に読ませる形にしてから、同じ壊し方は繰り返さなくなりました。仕様を頭の外に出す考え方はひとりで3つのアプリを作る。仕様を「頭の中」に置かないためにやっていることにも書いています。
繰り返す手順は、スキルとして.claude/skills/にまとめられます。公開までの一連の流れを1本にしておくと、毎回説明せずに済みます。このサイトには、更新ログの下書き、読み物の下書き、公開までの検証の3本を置いています。
もう一段強くしたいところには、フックが使えます。ファイルを編集したあとに整形をかける、コミットの前にリンターを通す、といった具合に、こちらの操作の前後でコマンドを自動で走らせる仕組みです。指示ではなく仕掛けにしておけば、忘れても効きます。
MCPという仕組みで、手元のコード以外にもつなげられます。私が実際に使っているのはブラウザの操作で、検索の管理画面を開いてインデックスされていないページのURLを読ませたり、表示速度の計測をかけて結果を読ませたりしています。⚠️ つないだ先で見えたものは指示ではありません。画面に書いてあることをそのまま実行させず、何が書いてあったかを報告させて、こちらで判断します。
「動くけれど違う」を止める検査と、承認の範囲
AIに任せていて一番困るのは、エラーが出ないまま意図と違うものができることです。エラーなら気づけますが、こちらは気づけません。
対策は、人が見なくても落ちる仕組みを置くことでした。このサイトにはビルドを止める検査スクリプトが6本あります。画像の寸法、本文の文字数、公開日時の書式、更新ログと台帳の一致などを見ていて、食い違うとビルドが失敗します。
実例があります。ある画像の出力が、ページ側は404を返すのに画像だけ200を返していました。見た目には何も起きないので、画面を見ても気づけません。機械に照合させて初めて出てきました。失敗をそのつど手順へ変える考え方は個人開発で失敗を記録する六項目。却下と障害から残した形式にまとめています。
もう一つの備えが、承認の範囲です。ファイルを書き換えたりコマンドを実行したりする前には確認が入り、どこまで自動で許すかは設定で変えられます。私は元に戻せる作業と、戻しにくい作業で分けています。コードの編集は任せ、コミットとプッシュはそれぞれ別に承認する形です。このサイトはmainへのプッシュがそのまま本番公開になるので、ここだけは必ず自分で止めます。
作業ごとに使える道具を絞ることもできます。下書きを作るだけの手順に、公開する権限を渡さない、といった分け方です。
- 読ませるだけの指示から始める。壊れないので失敗が安い。
- うまくいった指示は、その場で
CLAUDE.mdへ移す。 - 同じ説明を二度したら、それは手順にする合図。
- 確認の方法を先に決めてから、作業を渡す。
- 元に戻しにくい操作は、自動で許さない。
よくある疑問と、この記事が確認した公式情報
Claude Codeは無料で使えますか?
Claudeの有料プラン、またはConsoleのアカウントが必要です。プランの条件は変わるので、金額はここには書きません。公式のドキュメントで現在の条件を確認してください。
Windowsでも使えますか?
使えます。私はWindowsで使っています。PowerShellから irm https://claude.ai/install.ps1 | iex で入ります。Git for Windowsを入れておくことが公式で推奨されていて、入っていればBashが、入っていなければPowerShellが使われます。どちらで動いているかでコマンドの書き方が変わります。
日本語で指示できますか?
できます。この記事の作業も日本語で頼んでいます。ただし、コードの中のコメントや変数名をどの言語にするかは別なので、決めているならリポジトリの CLAUDE.md に書いておくほうが確実です。
`claude` と打ってもコマンドが見つからないと出ます。
インストール先がPATHに入っていない可能性が高いです。ターミナルを新しく開き直すと通ることがあります。それでも駄目なら、インストール時の出力にPATHの案内が出ていないか見てください。
プログラミングが分からなくても使えますか?
読ませて説明させるだけなら使えます。ただ、出てきたものが正しいかを判断するのは人の側です。動くかどうかを確かめる方法を持っていないと、違うものができても気づけません。最初は、間違っていても困らない範囲から試すことをおすすめします。
勝手にコードを書き換えられませんか?
書き換えやコマンドの実行の前には確認が入ります。どこまで自動で許すかは設定で変えられるので、元に戻しにくい操作(コミット、プッシュ、削除)は自動で許さない形にしておくと安全です。
他のAIコーディングツールと何が違いますか?
この記事で書けるのは、Claude Codeを使っている側から見た特徴だけです。ターミナルで動き、ファイルの編集とコマンドの実行とGit操作まで行い、リポジトリに置いた `CLAUDE.md` を読むという点が、エディタの補完とは違うところです。他の道具は使っていないので、比較は書きません。
インストール方法と対応環境は、2026年9月26日に公式ドキュメントで確認した内容です。更新の早いツールなので、コマンドが通らないときは公式を先に見てください。
コミット数や注意書きの数は、このサイトのリポジトリを同じ日に数えたものです。



