
Resuruの最初の版は、誘いたいときも断りたいときも同じ狙いの3案を返していました。返信の目的を7つから選べるようにした理由と、覚えさせない設計を書きます。
Resuruの最初の版は、どんな場面でも同じ狙いの3案を返していました。デートに誘いたいときも、やんわり断りたいときも、出てくるのは「話を広げる」「質問で返す」「別の角度から返す」の3つです。しかも3案の違いが、使う人から見て分かりませんでした。そこで1.1から、返信を作る前に「どうしたいか」を7つから選べるようにしました。目的を口調とは別の軸にした理由、覚えさせない理由、目的を選んでも変えないことを書きます。
誘いたい場面でも、返ってくるのは会話を続ける3案だった
「最近カフェ巡りにハマってて」と届いて、そろそろ一緒に行こうと誘いたい。そんな場面でも、最初の版のResuruは話を広げる案、質問で返す案、別の角度から返す案を出していました。どれも会話は続きますが、誘いたい人にとっては一歩足りません。相手が会うことに触れていないかぎり、こちらから会う約束を持ちかけない決まりがあったためです(この決まりの扱いは後の節で書きます)。
逆に、もうやり取りを終えたい相手に対しても、会話を続ける3案が出ました。断る文面を自分で一から考えることになり、アプリを使う意味が薄れます。
原因ははっきりしていました。AIは「何を返すか」は考えますが、「この会話をどこへ進めたいか」は本人にしか分からない。分からないことを推測させるより、先に選んでもらうほうが確実だと判断しました。
目的は口調や長さとは別の軸。「どこへ進めたいか」を選ぶ
Resuruにはもともと、口調(誠実・丁寧など)と文章量を選ぶ設定がありました。目的はそこに混ぜず、別の軸として足しています。口調は「どう書くか」、目的は「何をしに返すか」で、性質が違うからです。
- 会話を続ける(最初はこれが選ばれている)
- 距離を縮める
- デートに誘う
- 日程を決める
- 好意を伝える
- やんわり断る
- 謝る
同じ「誠実・丁寧/短め」でも、デートに誘う文と謝る文は中身がまったく違います。軸を分けておくと、「丁寧に誘う」「くだけた口調で謝る」のように、口調と目的をそれぞれ選んで組み合わせられます。
目的ごとに3案の狙いを決め、ラベルで見えるようにした
目的を選ぶと、3案それぞれの狙いが変わります。たとえばデートに誘うなら「流れで誘う」「具体案で誘う」「軽く打診」、日程を決めるなら「候補日を出す」「都合を聞く」「詳細を詰める」です。狙いは目的ごとに3つずつ決めてあり、この順番で並びます。

それぞれの案には「流れで誘う」のような短いラベルを付けました。最初の版で分かりにくかった「3案の違い」を、読む前に分かるようにするためです。
このラベルはAIに書かせていません。選んだ目的からアプリ側で決めています。AIに書かせると、本文とラベルが食い違う余地が増えるからです。また、AIが3案そろえて返さなかったときは、ラベルを出さないようにしました。案が1つ欠けると、どのラベルがどの案に付くかが1つずれます。ずれたラベルを出すより、出さないほうがましです。
1.1を出す前に、自分で用意した架空の会話(サウナのおすすめを聞かれた場面)で、目的だけを変えて試しました。「会話を続ける」では自分の行きつけを挙げて話を広げ、「デートに誘う」では「一緒に開拓しに行かない?」と誘い、「やんわり断る」では「詳しくないから難しいんだ」と返しました。1回ずつ試した結果で、毎回同じ文が出るわけではありません。
目的は覚えない。会話を開くたびに「会話を続ける」から
口調と文章量は一度選べば次も同じ設定で始まりますが、目的は覚えないことにしました。相手ごとの会話画面を離れると、「会話を続ける」に戻ります。
目的は、その日のその会話でしか意味を持たないからです。昨日デートに誘った相手に、今日も既定でデートに誘う案が出てきたら困ります。口調は自分の好みですが、目的は場面の判断です。性質の違うものを、同じように保存しないほうがよいと考えました。
キーボードから使うときも同じです。キーボードでは目的を1行のメニューで選べますが、そこで選んだ目的も保存しません。口調と文章量は本体とキーボードで同じ設定を共有していますが、目的だけはその場かぎりです。
もう1つ、目的が効くのは返信案だけで、話題の提案には効きません。話題の提案は「こちらから何を振るか」で、「相手のメッセージにどう応じるか」ではないからです。この違いは、目的を選ぶ画面に書いてあります。
デートに誘う目的でも、連絡先や通話は持ちかけない
最初の版のResuruには、「相手が触れていないのに、会う約束をこちらから持ちかけない」という決まりがありました。返信AIが勝手に話を進めすぎないための線です。ところがこのままだと、「デートに誘う」「日程を決める」を選んだ人の意図を、決まりのほうが打ち消してしまいます。
そこで、この2つの目的を選んだときだけ、会う約束をこちらから提案してよいことにしました。緩めたのは会う約束だけです。連絡先の交換と通話の提案は、どの目的を選んでも、相手が触れていないかぎりこちらからは持ちかけません。今使っているアプリの外へ誘い出すことは、相手にとって別の種類の危うさがあるからです。
「やんわり断る」「謝る」は、送る前に確かめてほしい
目的には、前へ進めるものだけでなく「やんわり断る」と「謝る」も入れました。返信に迷うのは、誘うときと同じくらい、断るときや謝るときでもあるからです。
ただ、この2つには癖があります。「やんわり断る」は、会話の中にある断るべきこと(たとえば「おすすめ教えて」という頼みごと)を断ります。やり取りそのものを終わらせる文面を、無理に作るわけではありません。「謝る」は、謝る理由をAIが自分で補うことがあります。履歴に落ち度が無くても「返信が遅くなってごめんね」と書くことがあり、選び方によっては事実と違う前提が入ります。
だからResuruは、返信案を自動で送りません。案の文面はその場で直せるので、気になるところは自分の言葉に変えてから送ってください。
生成された文章が不自然です/期待した内容と違います
AIによる生成のため、内容が必ずしも適切であるとは限りません。次の3つをお試しください。
- その場で直す: 返信案の右上にある鉛筆のボタンを押すと、文面をそのまま編集できます。直した内容がコピーされます
- 口調や文章量を変える: 入力欄の上にあるチップ(例:「誠実・丁寧 / 短め」)をタップすると変更できます
- 作り直す: 返信案の「別の口調」から、口調を変えて作り直せます(新しく1回ぶん使います)
送信する前に必ず内容をご確認ください。生成された文章の内容について運営者は責任を負いかねます。
目的を選ぶ前提になった、Resuruを作った理由は返信を考えているだけで時間が過ぎる。その時間を減らしたくてResuruを作ったに書きました。誘う文面の組み立て方そのものはデートに誘うメッセージの作り方。三段階と場面別の例文3つ、断るときはやんわり断るメッセージ例。曖昧にしすぎない三つの要素と例文にまとめています。


