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相手の趣味を知らないとき、どう返信する?聞き方の三つの型

石井和秀 · ClearDrop · 12 min readSHARE

知らない趣味に詳しいふりをせず会話を続ける方法。きっかけ・好きな点・始め方という三つの質問の切り口と、興味が持てないときの話題の変え方をまとめます。

最終更新日: 2026.09.27

カメラと登山用の金具を、空の吹き出しが一つにつないでいる。「知らない趣味、どう返す?」の文字
この記事の目次

相手が挙げた趣味を知らなくて、返信が止まる。ここで検索して詳しいふりをすると、たいてい次の往復で行き詰まります。知らない側から聞くほうが、会話は続きます。知識を比べる話にならず、相手も話しやすくなるからです。この記事では、なぜ知らないと言ってよいのか、聞きやすい質問の三つの切り口、知ったふりをしない返信の具体例、そして興味が持てないときに話題を変える方法を順に並べます。無理に合わせずに続ける形を扱います。

知らないと言ったほうが、会話は続きやすい

趣味の名前を初めて聞いたとき、多くの人が検索します。それ自体は悪くないのですが、調べた知識で返すと次の往復で困ります。相手は詳しい人だと思って話を進めるので、こちらが知らない前提の話が出てきます。

だから、「初めて聞きました」と書いてかまいません。そのうえで、何が気になったかを一言添える。これだけで、会話は成立します。

知らないと言うのをためらう理由は、たいてい「話が終わってしまう」という心配です。実際には逆のことが起きやすいです。相手は説明できるので、話す材料が増えます。知っている前提で返すと、説明する場所がなくなります。

ただし、気をつけたい点が1つあります。相手を説明役にし続けないこと。「それは何ですか」「どういうものですか」と質問だけ重ねると、相手は解説を続けることになります。自分の側から何か出すのを忘れないでください。

出すものは、共通点でなくてかまいません。「外で過ごすのは好きです」「道具を選ぶのは楽しそうです」のように、自分の感覚を一つ置くだけで足ります。無理に近い経験を探す必要はありません。

共通点が無いときに作らないのも大事です。行ったことのない場所を行ったことにする、持っていない趣味を持っていることにする。この種の脚色は、次の会話で自分が回収しなければならなくなります。

整理すると、返信に必要なのは3つです。知らないと伝える。気になった点を言う。相手の経験を聞く。趣味の知識はどこにも要りません。だから、どんな趣味が出てきても同じ形で返せます。

この形にしておく利点は、会話の主役が相手になることです。知識を披露する会話ではなく、相手が好きなものについて話す会話になります。はじめのやり取りでは、そのほうが続きやすいと思います。こちらが話す量は少なくてかまいません。聞き役に回るほうが、最初の数往復は楽に進みます。自分の話は、相手から聞かれたときに出せば足ります。先に長く書く必要はありません。

質問は三つの切り口から。用語の説明は聞かない

何を聞けばいいか分からないときは、用語の説明を求めないと決めておくと楽になります。用語を聞くと解説が返ってきて、こちらは相槌しか打てなくなります。

代わりに聞くのは、相手の経験と気持ちのほうです。切り口は3つで足ります。どれも、相手の趣味そのものを知らなくても作れる質問です。

3つの中でいちばん返事が広がりやすいのはきっかけです。始めた理由には、たいてい具体的な出来事が付いてきます。「友人に誘われて」「テレビで見て」といった話が出れば、そこから会話が別の方向へ伸びます。

好きな点は、相手の価値観が見えます。同じ趣味でも、静けさが好きな人と、達成感が好きな人がいます。ここを聞いておくと、あとで別の話題を選ぶときにも使えます。始め方は、自分が試すつもりがなくても聞けます。聞いておけば、次に会ったときの話題にもなります。

  1. 01 知らないことを先に一言で伝える

    「まだ経験がないのですが」「詳しくないのですが」で始めます。ここを飛ばして質問だけすると、知っている人からの質問に見えて、相手が答えの粒度を決められません。どこから説明すればいいか分からない、という状態を作ってしまいます。

  2. 02 自分が気になった点を一つ置く

    楽しそう、気持ちよさそう、大変そう。何でもかまいません。相手の趣味についてではなく、自分がどう感じたかなので、知らなくても書けます。ここが会話の芯になります。外れていても問題ありません。違えば相手が訂正してくれるので、それが次の話題になります。

  3. 03 三つの切り口から一つだけ質問する

    きっかけ、好きな点、始め方のどれか。⚠️ 二つ以上を並べないこと。答える負担が増えて、返事が短くなります。一つでも会話は続きます。質問は次の往復へ残せます。

知らない趣味への質問の切り口
切り口質問例分かること
きっかけ始めたきっかけは何でしたか?相手の経験
好きな点いちばん楽しいのはどんなところですか?価値観
始め方初めてなら何から試しやすいですか?会話の次の入口

表は左右にスクロールできます。

3つの切り口は、どの趣味にも使えます。趣味の内容を知らなくても質問が作れる、というのがこの形の利点です。

知ったふりをしない返信例。架空の会話で組み立てを見る

以下は記事のために作った架空の会話です。実際の利用者のメッセージではありません。文章そのものより、知らないことをどう置いて、何を聞いたかという組み立てを見てください。趣味の部分を自分の場面に置き換えれば、そのまま使えます。

2つに共通しているのは、知らないと先に言ってから、見て分かったことだけを足している点です。中身を知らなくても、写真や文章から感じたことは書けます。ここを見つけられれば、どんな趣味でも一通は作れます。探すのは知識ではなく、自分の感想です。そこは検索しても出てこないので、自分で書くしかありません。

キャンプを知らない場合

相手

最近はソロキャンプにハマっています。

返信の下書き

キャンプはまだ経験がないのですが、外でゆっくり過ごすのは気持ちよさそうですね。どんな時間がいちばん好きですか?

知識ではなく、相手が感じている楽しさへ関心を向けています。「経験がない」と先に置いているので、相手は初めての人へ向けた説明ができます。

自分は詳しくないと伝える場合

返信の下書き

そのジャンルは詳しくないのですが、写真の雰囲気が素敵ですね。最初に好きになった作品は何でしたか?

見て分かったことだけを言っています。内容を知らなくても、写真や文章から感じたことは書けます。作品名や用語には触れていないので、詳しくないままでも成立します。

調べてから返すのはだめですか?

だめではありません。ただ、調べた知識で返すか、調べたことを言うかは分けてください。「調べてみたら面白そうでした」と書けば、知らなかった前提が保たれます。知っている人のふりをするのが、あとで困る形です。

感想が思いつきません。

相手の文章から見えたものだけで足ります。時間がかかりそう、道具が要りそう、静かそう。正確でなくてかまいません。違っていれば相手が教えてくれるので、そこから会話が広がります。当てることが目的ではないので、外れを気にしないでください。

「知らない」と何度も言うと失礼ですか?

同じ会話で繰り返すと、聞いていないように見えることがあります。最初に一度言えば足ります。二度目以降は、前に聞いたことを踏まえて聞くほうが自然です。同じ会話で3回言うと、相手は説明する気を失います。

興味が持てないときは、合わせずに話題を変える

すべての趣味を好きになる必要はありません。聞いてみて興味が持てなかったなら、そこで深掘りをやめてかまいません。

やり方は簡単です。「楽しそうですね」と一言返して、プロフィールにある別の話題へ移ります。相手の趣味を否定しなくてよく、興味があるふりもしなくてよい形です。

ここで避けたいのは、会話を続けるために経験を作ることです。「私も少しやっていました」と書くと、そのあと具体的な話になります。最初の一通で足した脚色は、自分で回収しなければなりません。

興味が持てないこと自体を伝える必要もありません。「合わないので別の話をしましょう」と書くと、相手は否定されたように受け取ります。黙って別の話題へ移るだけで足ります。

話題を変えるときは、相手が先に書いていることから拾うのが自然です。プロフィールに書かれた別の項目、前の会話に出た話、写真に写っていたもの。こちらが唐突に持ち出すより、脈絡がつきます。

拾える話題が見つからないときは、マッチングアプリで会話が続かないときの広げ方7選と選び方に、探し方をまとめています。話題が無いのか、続けたくないのかを分けて考えるところから書いています。

興味の有無は、聞いてみないと分からないことも多いです。名前だけで判断していたものが、聞いてみたら面白かった、ということは起こります。最初から結論を決めずに一度聞くのは、無駄にはなりません。

逆に、聞いてみて合わないと分かったなら、それも収穫です。無理に合わせて続けた会話は、実際に会ったときに続きません。早く分かるほうが、お互いの時間が減らずに済みます。合わせ続けた会話は、続いているように見えても実態がありません。

興味を持てるかどうかは、相手の趣味の内容だけで決まるものでもありません。話し方や、なぜ好きなのかの説明で変わることがあります。だから、一度は聞いてから判断するようにしています。判断を急がなくても、会話は進みます。合うか合わないかは、何往復かしてから分かることのほうが多いです。

詳しくない側でいることの利点と、その先の会話

知らない側でいるのは、不利なことばかりではありません。聞ける立場にあるというのは、会話の中ではむしろ楽な位置です。

詳しい人同士だと、知識の確認や意見の違いが出てきます。知らない側なら、そこに巻き込まれません。「なぜそれが楽しいのか」を素直に聞けるので、相手の価値観のほうに話が向きます。

それから、相手も説明するのが嫌ではないことが多いです。好きなものについて聞かれて困る人は、あまりいません。詳しくない相手に話すときは、専門的な話を避けて、楽しさのほうを話すことになります。そこがいちばん聞きたいところです。

会話が進んだあと、実際に試してみるかどうかは自由です。試さなくても失礼ではありません。聞いたからやらなければいけない、ということはないと考えてよいと思います。

逆に、聞いて興味が出たなら、そこから話が続きます。「何から始めやすいですか」を聞いてあれば、次に会うときの話題にもなります。3つの切り口のうち「始め方」を聞いておく利点がここにあります。

返信の基本の組み立ては、マッチングアプリで返信が思いつかない。最初の一行を楽にする手順にまとめた「拾う・添える・つなぐ」の三段階です。知らない趣味でも、拾う場所を知識ではなく相手の経験に変えれば同じ型で書けます。

この記事の中身を一言でまとめると、知識の話を経験の話に置き換えるということです。知識では勝てませんが、経験を聞くのは誰でもできます。相手が話したいのは、たいてい後者のほうです。

そして、知らないことを言えるかどうかは、会話のしやすさに直結します。知っているふりを続ける会話は、こちらが疲れます。知らないと言える相手のほうが、長く話せるということでもあります。無理をしない前提のほうが、会話は続きます。

まとめると、知らないことは会話の障害ではありません。聞く理由になるので、むしろ材料です。詳しくないまま返せる形を1つ持っておけば、どんな趣味が出てきても止まりません。

よくある疑問と、知らない趣味への向き合い方

知らないと言ったら、会話が終わってしまいませんか?

終わることもありますが、知ったふりをしても同じか、もっと早く終わります。知っている前提で返すと、相手は説明を省くので、こちらが返せなくなるからです。知らないと言ったほうが、相手に話す材料が残ります。

相手の趣味を勉強しておくべきですか?

必要ありません。会話のために知識を用意すると、続けるほど負担が増えます。聞いて面白いと思ったものを自分の興味で調べるのは別の話で、それは無理のない形です。

専門用語が出てきて意味が分かりません。

その語を聞くより、全体の楽しさのほうを聞くと会話が進みます。用語を1つ聞くと、関連する用語の説明が続くことがあります。「そのあたりは詳しくないのですが」と置いて、楽しい点に話を戻せます。

相手が説明ばかりになってしまいました。

こちらが質問だけ重ねている可能性があります。感想を一つ置いてから聞く形に変えると、相手も一方的に説明しているとは感じにくくなります。自分の側から何も出さないと、聞き取りのようになります。感想が1つ入るだけで、会話の形に戻ります。

興味がないのに聞くのは失礼ですか?

聞いた時点で興味がないと決まっていることは少ないと思います。聞いてみて違ったなら、そこで話題を変えれば足ります。最初から結論を決めてから聞くのでなければ、失礼にはなりません。

この記事の例文は、記事のために作った架空の会話です。実際の利用者のメッセージではありません。そのまま送るのではなく、自分の事実と普段の言い方に置き換えてください。

また、この記事は会話が続くことを保証するものではありません。相手の反応は相手が決めるものだからです。代わりに、知らないまま聞くための形を示しています。

覚えておくと使えるのは、質問の対象を知識から経験へ移すという1点です。「それは何ですか」ではなく「何が楽しいですか」。この置き換えだけで、どんな趣味にも同じ形で返せます。用語を覚える必要がないので、次に知らない趣味が出てきても使えます。準備が要らないのが、この形のいちばんの利点です。覚えるのは置き換えの1つだけで足ります。あとは、知らないと先に書くだけです。それだけで、返信の入り口はできます。

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