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STORY · RESURU

公開9日で利用者0人。118本を調べて、返信AIが選ばれにくい理由を見直した

石井和秀 · ClearDrop · 4 min readSHARE

Resuruは主要な検索語で上位に出ていたのに利用者0人。周辺118本を調べて分かったことと、次に何を測るか、範囲そのものを疑った過程を書きます。

光る空の展示台と、無地のカードに囲まれた調査ノート。「公開9日、利用者0人。」の文字

Resuruを公開して9日。利用者は0人のままでした。最初は「宣伝が足りない」と考えました。でも広告を増やす前に、そもそもこの種類のアプリに需要があるのかを測ることにしました。 まず見つかっていないのかを疑い、検索順位を確かめたら上位にいました。そこで同じ領域のアプリを118本並べて、選ばれる理由がどこにあるかを数えました。分かったことと、次に何を測るか、そして範囲そのものを疑うところまで書きます。

まず、そもそも見つかっていないのかを疑った

2026年9月8日、Appleの公開検索APIを使ってResuruの周辺を調べました。これはApp Store本体の検索順位そのものではないため、順位はあくまで目安です。それでも「マッチングアプリ 返信」では5番目前後、「返信 例文」では7番目前後、「メッセージ 例文」では9番目前後に出ていました。

少なくとも、本命にしていた検索語でまったく見つからない状態ではありませんでした。タイトルとキーワードを組んだASOは、想定した方向には働いていました。

検索で見つかることと、見つけた人が「入れたい」と思うことは別でした。

118本を数えると、「返信を書く」アプリ自体が小さかった

次に、周辺で見つかった118本の評価数を数えました。合計は1,987件。その中で、Resuruと同じように「返信を考える」ことを主役にしたアプリは、長く公開されていても評価数が大きく伸びていませんでした。

直近1年に出た83本では、54本が評価0件でした。公開9日でResuruが0件だったことだけを見れば不安になりますが、同じ土俵を見ると、それ自体は珍しい状態ではありませんでした。

  • 周辺118本の評価総数は1,987件
  • 直近1年の83本中54本が評価0件
  • 返信作成を主役にしたアプリは、公開期間のわりに評価が伸びていない

同じ材料でも、「診断」を主役にした1本だけ伸びていた

一方で、会話履歴を取り込み、関係の状態を診断するタイプの1本は、公開69日で1,123件の評価を集めていました。今回数えた1,987件のうち、半分以上をその1本が占めています。

興味深かったのは、そのアプリにも、履歴取り込み、端末内で扱う設計、利用者の話し方に寄せた返信案といった、Resuruと近い材料が入っていたことです。違ったのは、それらを主役にせず、「相手との関係を知りたい」という入口を主役にしていたことでした。

Resuruの差別化は、入れた後に効くものばかりだった

Resuruでは、共有シートやキーボードから返信を作れます。My Styleで文章を自分に近づけ、会話履歴は端末内に保存します。使い始めれば、手数の少なさや安心感は分かりやすい違いになります。

でも、それはインストールした後の継続理由です。ストアで初めて見る人にとって、「アプリを行き来せず返信できる」は、まだ困っていない瞬間には強い動機になりません。

継続利用の理由を、そのままインストールの理由だと思っていた。今回いちばん大きかった気づきです。

だから、すぐ機能を増やすのではなく、入口から測り直す

この結果だけを見て、Resuruを診断アプリへ作り替えることはしません。診断が伸びているからといって、それがResuruの正解とは限らないからです。

まずは、Resuruがすでに持っている価値を別の入口から届けます。Journalでは「返信をどう書くか」だけでなく、3案に分ける理由、目的を選ぶ理由、My Styleを作った理由、会話を端末に残す理由まで、実装と判断を分けて書いていきます。App Store側でも、どの入口がダウンロードにつながるかを測ります。

それでも反応が変わらなければ、そのとき初めて「返信を作る」以外の入口をプロダクトへ足すべきか考えます。

数字は時間で変わる。だから再測できる形で残した

今回の数字は2026年9月8日時点のものです。市場は変わるので、Resuruのリポジトリには同じ条件で再確認できる市場調査スクリプトも残しました。

利用者が増えないとき、「宣伝不足」「価格」「機能不足」のどれかを感覚で選ばず、まず外から見える数字を測る。今回の0人から得た、一番再利用できるルールです。

競合を調べるときの項目は作りたいアプリに競合がいたら?調べる七項目と比べていく順番に、作るものを決める段階の話はアプリのアイデアが出ないとき。日常の不便から一文に変えるに分けて書きました。

Resuru公開中Resuruマッチングアプリの返信文を、AIが3案とアドバイスで提案します。

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